PC遠隔操作事件における NHK の報道姿勢

　警察・検察が赤っ恥をかかされ、顔を真っ赤にして捕まえた片山被告が今日保釈された。

　保釈過程に関しても一悶着あり、この事件の特異性を示している。

　自分がこの事件に関して最も関心があるのは、 NHK の対応だ。

　NHK は片山被告が逮捕される前から、プライベートな生活行動を盗撮しており、それをボカシを入れるなどせず、完全な顔出し、実名ありで報道した。これは完全なストーカー行為であり、報道機関としては常軌を逸している。

　日本では推定有罪がまかり通っており、日本人の多くは逮捕されたら即犯罪人と認定する。

　だからこそ、NHK のような報道期間は推定無罪の原則を尊重し、取材・報道をすべきである。にも関わらず、民放顔負けの犯罪的報道をしてしまったのが、今回のPC遠隔操作事件だ。

　もし、片山被告が有罪であっても許されることではないが、万が一無罪となったら、NHK はどう責任を取るつもりなのか。

　恐らく、「ども、すんませんっした～」と一言謝るだけだろう。謝ることさえしないかも知れない。民放のゴミ報道と一緒だ。

　そうなると、もはやこの国にまともな報道機関は無くなってしまう。

　NHK も少しは自覚があるのかも知れない。どうもこの事件に関するNHKの報道は腰が引けているように見える。

　ニュースウォッチ９では、一応この保釈に関して４分ほど伝えたが、詳しいことは触れずに淡々とした内容だった。

　保釈後の会見内容は、ニコニコ動画で見られるようなので、週末にでもじっくり見てみようと思う。

《PC遠隔操作事件》 片山祐輔氏 保釈後の記者会見 録画放送 - 2014/03/05 20:30開始 - ニコニコ生放送

　以上。